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もしもマムシにかまれたら・・・
投稿日時: 2015-06-01 18:16:08
みなさんこんにちは。
六月に入り雨の季節が近づいてきました。
草木が生い茂り、緑が綺麗なこの季節。
自然に触れようと山に行く人も多くなると思います。
そこで多くなってくるのが、
「マムシにかまれた」
という患者さまです。
毎年3000件もの被害報告があり、
年間10人程度の方が命を落としています。
とは言ってもこれらの多くはかまれた後の処置をちゃんとしなかったからとも言われていて、
適切な処置をすればまず命を落とすことはありません。
蛇が苦手な方はごめんなさい。
上の写真がマムシです。
体調は40~100センチ。
頭の先端が尖っていて、首が細く胴体が太い独特な形をしています。
また楕円形の斑紋があります。
マムシの持つ毒は主に出血性の毒で、
マムシにかまれると・・・
①かまれた局部に焼けるような激痛がある
②局部が腫れ上がりだんだんとひろがり、毒が毛細血管壁を侵すので内出血が起こって紫色になる
という症状が現れます。
そのほかにも頭痛や一時的な視覚障害、
内臓や唇、歯茎などから出血することもあります。
そのため応急手当としては、
①患者を休ませる
②患者を安心させる(数時間たっても血清は有効です)
③かまれた傷口を動かさないようにする
④傷口の上部(5~6センチ)をタオルなどできつくない程度でしばる
⑤ショック症状や呼吸困難などの全身症状に気をつける
⑥できるだけ早く、かつ安静に(毒が回るので)病院へ運ぶ
毒を吸い出す吸入器具があれば、
それを使用して少しでも毒を吸い出してください。
口で吸い出すことは絶対にしないこと。
口の中の傷などから体内に毒が入る可能性があります。
とにかく慌てず騒がず、
安静にして早めに病院にかかることが大切です。
マムシかどうか判断できないときでも、
必ず受診するようにしてください。